「最近、なんとなく口臭が気になる…」
「生臭い臭いがして…怖い病気だったらどうしよう」
こんな悩みを抱えていませんか?
口臭は誰にでも起こりうる悩みですが、特に40代以降の女性に多く見られる症状です。
口臭対策に苦戦し、マウスウォッシュや歯磨きといった、一般的な対策をしているのに「なんだか改善されない」「治し方がわからない」と感じている方も少なくないかもしれません。
それは、体の内側の乾きが原因となっている場合があるからです。
その乾きの背景には、加齢やホルモンバランスの変化が深く関係しています。
女性の健康と美容にとって欠かせないものが、女性ホルモンである「エストロゲン」。
エストロゲンは唾液の分泌を活発にするほか、粘膜を丈夫にし、粘液を分泌する役割を持っています。
40代を過ぎる頃からエストロゲンの分泌量が急激に減少することで、次のような問題を引き起こします。
1.唾液が減少して口の中がカサカサ
唾液不足で口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。その結果、口臭の原因に。
2.消化不良によるガスの発生
エストロゲンの減少は、自律神経の乱れを招くことがあります。
自律神経とは、自らの意思に関係なく働き体を調整する機能のこと。
胃腸の消化機能も自律神経が調整していますが、乱れると、その働きが低下して消化不良につながることも。
さらに、胃腸粘膜の潤いが減って弱ることが、消化不良を悪化させる一因に。
消化不良によって、体内で発生したガスが息に混じることで生臭いような口臭を引き起こすことがあります。
3.睡眠不足・ストレス
自律神経の乱れは、睡眠の質や精神状態にも影響を与えることがあります。
すると、自律神経にかかる負担が大きくなり、唾液分泌の減少や、胃腸の調子も悪化する原因に。
これによって、さらに口臭が強くなるという負の連鎖が起きるのです。
加齢によるエストロゲンの減少は、自律神経の乱れを引き起こし、口の中だけでなく胃腸など体内の乾きを進行させることで口臭を悪化させていきます。
この乾きを改善していくために重要なのは、全身の粘膜の健康をサポートすること。
粘膜とは、体内のさまざまな器官や管(口、目、鼻、のど、胃腸、腟など)を覆う、薄い膜のことです。
粘膜は、異物から体内を守るバリアとして働き、粘液に覆われることで潤いを保ち、細菌の繁殖を防ぐ役割を果たしています。
例えば、鼻水を例にとってみましょう。
風邪をひいたときに鼻水が出るのは、体内に侵入しようとするウイルスなどの病原菌から体を守るために、鼻の粘膜が粘液を分泌して、異物を取り除こうとしているからです。
このように、粘膜がしっかりと潤っていると、体内への病原菌の侵入や、細菌の繁殖を防ぎやすくなります。
その結果、嫌な臭いが発生しにくくなるのです。
ですが、エストロゲンの減少や自律神経の乱れによって粘液の分泌量が減少すると、粘膜が乾燥しやすくなり、細菌が繁殖しやすい環境が生まれてしまいます。
これが、口臭や体内の不調を引き起こす大きな原因となります。
粘膜の乾燥を解消したいときに役立つ栄養素があります。
「ビタミンA」は、粘膜の細胞を保護し、粘液の分泌を促進する代表的な栄養素。
レバーや卵黄、乳製品などに含まれるため、食卓に上手に取り入れたいところ。
毎日の食事から必要量をムラなく摂り続けるのは難しいため、サプリメントを活用しましょう。
ただし、ビタミンAは体内に蓄積される特性があるため、過剰摂取に気をつけなければなりません。
「β(ベータ)カロテン」ならば、体内で必要に応じてビタミンAへと変換され、過剰摂取の心配が少なくおすすめです。
また、「シーベリー(別名:サジー、シーバックソーン)」という名のスーパーフルーツもチェックしたいところ。
粘膜の潤いをサポートする「オメガ7脂肪酸(パルミトレイン酸)」を豊富に含んでいます。
オメガ7を豊富に含む自然界の植物はとても珍しく、口の中や喉の乾燥などを軽減するのに役立つとして、その可能性が期待されています。
ジュースで手軽に取り入れることもできますが、独特の匂いや味が気になる場合も。また、外出時の持ち歩きにも向きません。
シーベリーの果実から抽出したエキスやオイルを用いたサプリメントなら、必要な栄養部分をぎゅっと効率よく摂れておすすめです。
口臭悩みを解消するには、マウスウォッシュや歯磨きといった外側からのケアに加え、加齢による体内の乾きという真の原因に対処することが重要です。
粘膜をサポートする栄養素を積極的に摂取する、内側からのケアを行うことで、体の中から変化を感じられるはず。
外側と内側、両方からアプローチして、自信を持てるいい匂いの息を取り戻しましょう。
大人女性の乾きの影響は、口臭以外にも。
あちらこちらの粘膜が乾くことで日常生活にも支障が!?
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