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春のメンタルケアは「腸」がカギ?脳と腸のつながりを知ろう

2025.4.10

春の訪れを感じる4月。
新しい出会いや挑戦に心が躍る季節である一方で、寒暖差や環境の変化により、ストレスや不調を感じやすい時期でもあります。
実はこうした“春の不調”、その裏には「腸」が深く関係しているのをご存知でしょうか?
 
腸は、単なる消化器官というだけではなく、免疫やホルモン分泌、肌の調子やメンタルヘルスにも関わる重要な臓器なのです。
 
例えば、近年患者が増えているといわれる「過敏性腸症候群(IBS)」。
これは消化器には特に異常がないにもかかわらず、下痢や便秘を繰り返す症状で、ストレスや不安などの心理的要因と関連が深いとされています。
 
病名がつかないまでも、
「緊張するとお腹が痛くなる」
「旅行先で便秘になりやすい」
といった経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。これは、脳が感じたストレスや緊張が腸に影響を与えている証拠。
逆にお腹の不調が脳にも影響を及ぼすこともあります。
お腹が痛いと集中しづらくなってしまったり、便秘が続くとイライラしたり…と、これもまたよくあることでしょう。
 
脳と腸は神経・ホルモン・免疫を通じて双方向に情報をやりとりし、密接に影響し合っています。こうした脳と腸の相互作用を、「脳腸相関」といいます。

そして腸の働きを支えているのは、1000種以上存在するといわれる腸内細菌。
これらの菌がバランスを保ちながら腸内環境を整えており、「脳と腸のつながり」といっても、実際には「脳・腸・菌のトライアングル関係」なのです。
 
さらに近年の研究では、腸内細菌の作り出す有益な成分(ポストバイオティクス)が、心や体にさまざまな好影響をもたらしているということが分かってきています。
 
例えば、ストレスや疲労を緩和するとして知られているGABA。
GABAは、抑制系の神経伝達物質として働き、脳の興奮を鎮め、気持ちを落ち着かせ、リラックスを促す作用があると考えられています。
実はこれも腸内細菌が生み出すポストバイオティクスの一つ。
 
幸せホルモンとして知られているセロトニンもまた、その90%が腸内で作られています。
セロトニンがしっかり分泌されていると、気持ちも前向きになり幸福感を高めてくれるので、幸せホルモンとも呼ばれているのです。
腸内環境が悪化するとセロトニンの分泌が減り、イライラや不安・恐怖などのストレスを感じやすくなります。やる気や集中力の低下、気分の落ち込みなど心が不安定になり、めまいや頭痛など体の不調にもつながることも。
 
脳が感じたストレスが腸へ、腸の不調が脳へ伝わり気分を左右する。
つまり、メンタルケアのカギは「腸内環境を整えること」。脳と腸がつながっていると考えると、改めて腸活の重要さが理解できるのではないでしょうか?

では、腸内環境を整えるにはどうすればよいのでしょうか?
 
定番ではありますが、腸を整えるにはまず食事から。
生きた善玉菌を含む発酵食品や、善玉菌のエサとなる食物繊維を摂りましょう。
 
◆発酵食品
⇒ヨーグルトや納豆、味噌やキムチなど。
特に納豆は、食物繊維も含んでおり腸活にぴったり。
◆食物繊維を多く含む食品
⇒海藻類、きのこ類、玄米など。
食物繊維の他に、オリゴ糖も善玉菌のエサになります。砂糖の代わりにオリゴ糖を摂るのも◯。
 
☑規則正しい生活リズムを作る
睡眠不足や不規則な食生活は、腸内環境の悪化につながります。朝食をしっかり食べ、決まった時間に寝ることで、自律神経が整い、腸の働きもスムーズに。
 
☑適度な運動を取り入れる
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進します。特に朝の軽い運動は腸を目覚めさせ、スムーズなお通じにつながります。
 
☑ストレスを溜めない
新生活では環境の変化によるストレスが避けられませんが、リラックスできる時間を意識的に作ることが大切。ゆっくりお茶を飲んだり、アロマを活用したり、自分の落ち着く方法を見つけてみてください。
 
脳と腸は密接に結びついており、ストレスや生活習慣によって腸の調子が乱れたり、腸の状態がメンタルに影響を及ぼしたりします。
 
何かとストレスを感じがちな新生活シーズンですが、春はまさに人生のリズムを整える絶好のタイミングでもあります。
 
腸を整えて、心も軽やかに。
春の毎日をもっとごきげんに過ごしましょう。

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