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OUTER CARE

バリア機能が低下した肌を立て直す日焼け止めの選び方

2024.7.18

30度を超える日も多く、紫外線がいっそう気になる時期となりました。
 
「日焼け止めをきちんと塗ろう」
「こまめに塗りなおそう」
このようなケアは、日焼け対策に必須。
 
赤くなったり・こんがりと黒くなるといった肌のダメージを防げますし、シミ・そばかすの予防にもなります。
 
そんな中、「乾燥しやすい」「ヒリヒリする」というように肌が敏感に傾いている方は、肌のバリア機能が低下している可能性があります。
肌が健康なときよりも紫外線のダメージを受けやすい状態なので、日差しが強いこの時期はより一層の紫外線対策が必要です。
 
そもそもバリア機能とは、すこやかな肌を守るための大切な機能。
「肌内部の水分蒸散を防ぎ、うるおいを保つ働き」と「紫外線や外気による乾燥や外部刺激から肌を守る働き」を担っています。
 
私たちの肌表面は「角質層」と呼ばれており、レンガが積み重なったような構造をしています。
レンガのように並んでいるのが細胞で、その隙間をパテのように埋めているのが脂質です。
その上に、皮脂が膜となって肌の表面を覆っています。
 
脂質も皮脂の膜(皮脂膜)も油の一種。
油と水は混ざらないため、肌内部の水分が蒸発するのを防げます。
 
ところが、角質層を構成する細胞・脂質・皮脂膜のバランスが崩れると、肌のバリア機能は低下。
角質層に隙間が生まれ、水分が蒸発したり、刺激が侵入しやすくなってしまいます。
その結果、「乾燥する」「本来なら肌に入らないはずの異物が侵入し、肌荒れを起こす」といったトラブルにつながります。
 
バリア機能が低下した肌は、通常より紫外線のダメージを受けやすくなります。
紫外線によって肌状態が悪化するだけでなく、ターンオーバーが正常に行われないため、シミやそばかすができやすくなってしまいます。
 
だからといって、どんな日焼け止めでもいいというわけではありません。
バリア機能が低下し敏感になった肌は、日焼け止めを塗ることでかえってダメージにつながることがあるためです。
 
バリア機能を立て直しながら、紫外線を防ぐ方法についてみていきましょう。

日焼け止めに含まれる紫外線カット成分の「紫外線吸収剤」は、紫外線そのものを吸収することで紫外線が肌奥に届くのを防ぎます。
 
ただし、紫外線を吸収する際、肌の表面では化学反応が起こります。
微小ながら熱エネルギーなどが生じるため、バリア機能が十分でない肌には刺激になり、肌荒れや炎症の引き金となる場合も。
 
このことから考えると、バリア機能が低下した肌には日焼け止めを塗らないほうが良さそうにも思えますが、その結論はNO。
健康な肌よりも紫外線の影響を受けやすいため、日焼け止めによる防御は必須です。
 
また、地表に降り注ぐ紫外線のうち「UVA」は、角質層を通り抜けて肌の深いところ(真皮)まで届きます。
肌の奥に到達したUVAは、コラーゲンやエラスチンを変質・破壊し、ハリの低下やたるみを引き起こします。
 
このような変化は、その日のうちに肌が赤くヒリヒリするような急激なものではありません。
ですが、紫外線を繰り返し浴びることで少しずつダメージが蓄積され、老化へとつながります。
 
「バリア機能をこれ以上悪化させないよう、日焼け止めを塗らない」
「でも日焼け止めを塗らないと肌は紫外線の影響を受けて、さらにバリア機能の低下が進む」
日焼け止めを塗らない選択で、こんな悪循環に陥ってしまうのです。

紫外線から肌を守るためにと、SPFの高さだけでやみくもに日焼け止めを選んでいませんか?
SPFが高いほど効果は高いですが、吸収剤による化学反応も強くなるので注意が必要。
 
肌のことを考えるなら、バリア機能を低下させない適切な日焼け止め選びがポイントです。
化学反応が起こらない日焼け止めとして、紫外線吸収剤ではなく「紫外線散乱剤」を使った日焼け止めもあります。
 
ですが紫外線散乱剤にも、デメリットはつきもの。
白い粉状の成分であるため白浮しやすかったり、片栗粉のような感触によりテクスチャーが重くなったり。
 
さらに、紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤よりも効果が低い傾向にあります。
 
そのため、紫外線吸収剤を徹底的に避ければ解決、というわけでもありません。
化学反応による刺激を抑えるよう、工夫して紫外線吸収剤を配合している日焼け止めを選びましょう。
 
近頃は、紫外線吸収剤をカプセルに閉じ込めたり、コーティングしたりしている日焼け止めが開発されています。
バリア機能を低下させる一因となる化学反応も、カプセルなどの内側で起こるもの。
紫外線吸収剤が肌に直接触れなければ、バリア機能を守ることができるのです。
 
ほかには、潤いを保ちやすい日焼け止め、バリア機能の修復を期待できる日焼け止めなども作られています。
紫外線から肌を守る一方で、肌への刺激への対策が取られているかを必ずチェックしましょう。
 
日焼け止めの選び方以外にも、バリア機能を守り、回復させる方法は存在します。
 
例えば、十分な保湿を心がけることは、日常でできるケアの一つとして挙げられます。
 
バリア機能を低下させる原因の1つが、乾燥。
水分を保持できていない肌で 角質が剥がれると、潤い成分が逃げて隙間ができバリア機能を弱めてしまいます。
 
保湿をして、水分と油分のバランスをキープすることが大切。
なかには「保湿=水分を与えること」と思う方もいるのではないでしょうか。
 
油分は、水分が乾くのを防ぐのに肌の上で蓋となり、潤いのキープに役立っています。
 
バリア機能が低下して敏感になった肌でも使えるよう、高保湿かつ肌に優しい成分を選びましょう。
潤い成分で角質層の隙間を埋めて、水分を保つ力と、刺激を跳ね返す力を高めることが理想的。
 
・グリセリン
・セラミド
・ナイアシンアミド
・ヒアルロン酸
 
などの成分が配合されているアイテムがおすすめです。
 
合わせて、バリア機能を守るために刺激の強いケアを避けるのも大事です。
 
例えば洗浄力が強すぎるクレンジング剤は、肌を守る潤いや皮脂まで落としてしまうことがあります。
しっかりメイクでないときは、ジェルクレンジングやミルククレンジングが合うでしょう。
 
肌の黒ずみや毛穴汚れが気になる時に使うスクラブやピーリングなどによるケアにも注意が必要です。
肌表面の角質を剥がすことが刺激となり、バリア機能を弱める原因となります。
 
上述したようなケアによって肌を清潔に保つのはとても良いことですが、過度なケアとならないよう、気をつけたいところです。
 
すこやかな肌をキープするには、肌のバリア機能を守ることが欠かせません。
しかし夏場は、日焼け止めに配合される紫外線吸収剤の刺激や、紫外線そのものの影響により、バリア機能が低下しやすくなります。
日焼け止めの選び方を工夫し、バリア機能の保護と紫外線対策の両立を目指したいところです。
 
ただ、肌を紫外線から守るためとはいえ、SPFの高さだけで日焼け止めを選ぶのは厳禁です。
化学反応で肌に負担がかからないよう、工夫された日焼け止めを選びましょう。
 
また、日々のケアで肌のバリア機能を低下させないよう対策することも大切です。
十分な保湿や優しいクレンジングで、肌を守る心がけを。
バリア機能を高めて、紫外線吸収剤を安心して使える健康的な肌を目指しましょう。

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