新年度や連休前の慌ただしい時期もようやくひと段落。
連休もあっという間に過ぎ、モヤモヤとした不調が残っていませんか?
「少しだるい気がする」
「疲れがとれない」
「頭や体が重い」
病気というほどではないけれど体調がいまいちパッとしない。
このようなモヤモヤは、もしかして五月病によるものかも。
五月病は、ゴールデンウィークを過ぎたころにあらわれる心身の不調のことです。
疲労感や気分の落ち込みなど、五月病には色々な症状があります。
新年度から張り詰めていた気持ちが、休日でホッとゆるむ。
休日が終わると仕事が始まってまた緊張モードに。
これを繰り返しながら過ごしてきて、ようやくまとまって休めるゴールデンウィーク。
休みが明けるころに心身が疲れてしまっても、不思議なことではありません。
「病」の字が入ると、重い悩みのように感じ、気持ちがさらに沈みそうになることも。
でも五月病は、誰でもいつの間にか経験することがある身近なものです。
もしかして…と思ったら無理をせず適切に向き合っていきましょう。
五月病で下がり気味の気持ちをスッキリさせるポイントは「セロトニン」。
セロトニンとは、気持ちを落ち着かせる作用があるホルモンです。
幸福感にもつながることから、別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。
セロトニンは脳や腸の「セロトニン神経」から分泌されます。
次のような方法で五月病を解消!
セロトニン神経を活発化させましょう。
■適度に運動する
激しい運動の必要はありません。リズミカルに体を動かすと効果的。
一定のリズムを刻むことでセロトニン神経がよく働くようになります。
たとえば早歩きや軽いスクワットなど、テンポのよい運動がおすすめです。
■日光を浴びる
目の網膜に日光が入ることでもセロトニン神経は元気になります。
窓辺の日光浴も効果的。朝起きたら一番に、カーテンを開けて光を取り入れましょう。
朝15分くらいの散歩を習慣にすると、運動も日光浴も一度に叶えられるでしょう。
モヤモヤとして晴れない気分をリフレッシュする意味でもおすすめです。
また、運動や日光浴のほかに、健康的でバランスの取れた食事を摂ることも重要です。
特に必要なのはビタミンやミネラルなど、体づくりの基本となるベーシックな栄養素。
不足すると、身体の機能や代謝に影響して、疲労感が残ったりと不調につながります。
さらに、心身のバランスを乱してストレスへの耐性を低下させることも。
栄養は体内で有効に働き、心と体の健康をサポートしてくれます。
もしかして五月病かもしれない、と感じるような不調を感じる時は積極的に栄養補給を。
食が進まない、消化機能が落ちる、ということもありますので、サプリメントを有効活用しましょう。
中でも、セロトニンを作り出したり、ストレスに強くなるのに貢献する代表格はビタミンB群。
免疫の働きを高める効果もあるので、五月病で調子がすぐれない体を回復させるのにも役立ちます。
今の時期なら、春キャベツや新玉ねぎなどの春野菜も手軽に買うことができます。
旬の食材は、おいしさも栄養価も豊富です。心身の健康を整えるためのビタミン・ミネラル類もたっぷり。
なかでもビタミンは、五月病で悩みがちな疲労感や集中力の欠如を解決するきっかけになります。
ぜひ食材の候補にしてみましょう。
さらに食事では、栄養だけでなく見た目にも気をつかってみませんか?
見た目がカラフルな食事は、気持ちも明るく持ち上げてくれます。
3つの色を意識的に料理に入れると、栄養も見た目もバランスの良い食事となるでしょう。
・赤:肉、魚、卵、大豆製品など
・黄色:ご飯、いも類など
・緑:野菜、果物、海藻類など
また、腸にいい食べ物もぜひ積極的に取り入れましょう。
口から取り入れた栄養の吸収力も高まります。
ビタミン・ミネラルのサプリメントを飲む時には、合わせて乳酸菌など腸ケアができるものを。
緊張やストレスに対して自覚がない場合も、五月病の症状が出てくることがあります。
自分が思っているより、心や身体は疲れているのかもしれません。
仕事や家事が思うように手につかなくても、肩の力を抜いて、頑張りすぎないように。
まずは運動や食事で体の土台を整えることが回復への一歩になります。
とくに栄養が摂れていると、体だけでなく心まで自然と元気がわくもの。
ゆっくりと心が晴れて、体調も上向きになっていくでしょう。
もしかして五月病かも、と思っても焦りは禁物。
いつものお味噌汁や野菜炒めに、旬の食材をもう一つ追加してみたり。
サプリメントで効率よく栄養を体にめぐらせるなど、手軽なことから始めてみませんか?