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いつも健やかに、美しくありたいと願う女性にとって、「性」とは、単に「性的」なことではなく、「人生」に関わる大切なテーマだと考えます。
自分の性にポジティブに向き合うことは、自分自身を大切にすること。性を楽しむことができたなら、毎日がより豊かになるでしょう。その想いを込めて、大人の女性をサポートするブランド『SIMPLISSE THE BALANCE /シンプリス ザ バランス』より、「シンプリス ザ バランス ネンマク ケア プラス＋」が新登場しました。
発売を記念し、『大人の性をもっと楽しもう』をテーマにトークセッションを開催。ラブライフアドバイザーのOliviAさんをゲストにお迎えして、山本未奈子と共に語り合いました。
「なにもしない」は卒業しましょう！
山本未奈子（以下、山本）：OliviAさんとは以前、別の対談をきっかけにお会いしたのですが、性についてオープンに話されていたことに衝撃を受けました。性は私たちを構成する大切な要素ですから、臆さずに語り合うことは素晴らしいと思います。今日はOliviAさんのお話を、ぜひ皆さんにも聞いていただきたく、お招きしました。
突然ですが、皆さん“腟ケア” “セルフプレジャー” “SEX”の どれかをしていますか。自分自身の体と向き合うためには、どれもとても大切なことです。
まずはSEXについて。日本は、SEXの満足度が世界で最下位と言われていますね。
OliviA：そうですね。日本では、最近の調査だとなんとセックスレスの夫婦が6割を超えています。ご相談を受けていると、今までは、レスを改善しなきゃと焦っていたのが、レス状態がマジョリティーになってきていて、しないのも夫婦のあり方！と、肯定的に捉えている方が増えているのを感じます。
山本：人間の三大欲求といわれる「食欲」「睡眠欲」「性欲」のうち、食欲と睡眠欲は、その欲求を無視することは生死に関わります。これに対して「性欲」は満たされなくても死ぬことはありませんよね。それでもSEXをすることが大事なのでしょうか。
OliviA：SEXといってもただすればいいというわけではなく、信頼できるパートナーと心地よくするという、質が重視されるべきですよね。2人でコミュニケーションをとって、満足度の高いSEXを、定期的にすることが理想的だと思います。
山本：「子どもがいるから」「きっかけがない」など…理由はさまざまですが、長らくしていないという話はよく聞きます。そこから一歩踏み出すにはどういった方法がありますか？
OliviA：レス歴が長いと、スキンシップがほとんどなく、言葉によるコミュニケーションも不足しているケースが多いです。
まずは日頃から「きちんと目を合わせて挨拶する」ことから始めてみましょう。そこから「手を繋ぐ」「ハグをする」「肩を揉む」と触れ合う時間を少しずつ長くしていって、最終的に性的な触れ合い方にステップアップしていくといいと思います。
山本：少しずつ時間をかけていくとよさそうですね。
「セルフプレジャー」で自分自身を知る！
山本：更年期世代で、セックスレスの期間が長いと、腟がこわばって硬くなるという困りごとも耳にします。
OliviA：更年期世代の性的な三大悩みは、“セックスレス” “オーガズムを感じない” “性交痛”です。
この3つの改善策として、自分でできることが「セルフプレジャー」いわゆるマスターベーションなんです。
腟を刺激していない状態が長く続いている場合は、腟が萎縮して硬くなって性行為中に痛いこともあります。ほぐしてあげるような感覚でぜひ触れてみましょう。
山本：「セルフプレジャー」って前向きでいい言葉ですよね。以前は、“自慰行為”などと呼ばれていましたが、自分を慰める行為って、あまりイメージの良い言葉ではありませんよね。
では、実際にセルフプレジャーについての取り入れ方を教えてください。
OliviA：最近の調査で、お休み前の入眠儀式としてセルフプレジャーを行っている方が多いことがわかってきました。更年期になると睡眠の質が悪くなることが多いですが、ぐっすり眠るためにセルフプレジャーを取り入れるのも一つの選択肢だと思います。
いつどこで？というのもよくご質問いただきますが、ご家族と一緒に住んでいる場合は、プライバシーが守られた環境がなかなか作れないので、例えば、入浴時などがおすすめですね。
山本：たしかに、お風呂なら一人の時間が確保できますね。セルフプレジャーは、オーガズムに達することを目標にするといいですか？
OliviA：もちろん快感があるのがベストだと思いますが、焦らなくて大丈夫です。
大切なのは、全身のセルフタッチング。スキンケアをする感覚で体を触って、性器にも触れて、自分がどういう状態が気持ちいいかを探っていくことです。セルフタッチングの時間をセルフプレジャーと捉えても良いのではと思います。
山本：スキンケアをするように優しく触れるのは、気持ちの面でもいい影響がありそうですね。
OliviA：自律神経は交感神経と副交感神経からなっていますが、現代人はストレスが多いので、交感神経が優位になっていることが多いです。セルフプレジャーで快感を得ると副交感神経が優位になりやすく、自律神経のバランスを整えることにつながりますよ。
山本：なるほど！私も更年期に体調を崩してから、睡眠の大切さを実感しています。セルフプレジャーをすることによって、睡眠の質が上がるなら、しないよりした方がいいですね。
グッズも、おしゃれなものなどがたくさん登場していますよね。
OliviA：そうですね。最近は、コンパクトで軽くて、色や形など見た目もかわいい、女性目線で作られたプレジャートイがたくさんあります。女性の体の解剖学に関する研究に基づいたものもあり、快感が得られやすい設計になっています。
山本：はじめの一歩を踏み出すのに勇気がいるかもしれませんが、自分の性を楽しむためのセルフプレジャーは、セルフケアとして取り入れてみてほしいですね。
＞＞後編では…分子栄養学の観点から、すぐに実践できる腸活についてトーク！
ラブライフアドバイザー®︎/アロマセラピスト
OliviA
大学時代に「女性のセクシュアリティ」をテーマに調査研究を行い、2007年より性の総合アドバイザーとして本格的に活動開始。ボディケアセラピストの経験と性知識を組み合わせたスキンシップ・コミュニケーション「LOVEもみ®」を考案。現在は著述、講演、カウンセリング、スクール運営、企業研修、商品開発など多岐にわたって活躍している。
シンプリス／シンプリス ザ バランス代表
山本 未奈子 Minako Yamamoto
NYの美容学校 L’atelier Esthetiqueを卒業後、同校で教鞭を執る。拠点を日本に移し、2009年にMNC New York Inc.を設立。「（まずは）日本で一番女性を幸せにする」をミッションに掲げ、女性の活躍をサポートするため、ウェルネスブランド「SIMPLISSE／シンプリス」のほか、フェムテック事業やファッションブランドを展開する。また美容記事の監修や講演など美容の専門家としても多方面で活躍中。著書多数。
