6月は梅雨に入る季節。
天候がすぐれない時期ですが
紫外線はしっかりと降り注いでいます。
「紫外線」は空からだけでなく、
地面や水面の反射を受けて、
「目」からも吸収されています。
そしてUVクリームでは防ぎきれない
体内に蓄積された「紫外線」は皮膚細胞を酸化させ、
日焼けやシミの元となるメラニン色素を誘発します。
そのケアとして認知されはじめたのが
紫外線対策のサプリメント。
通称「日焼け止めサプリ」という
言われ方をすることもありますが、
実際には塗る日焼け止めのように
紫外線の肌への侵入を防ぐことが役割ではありません。
肌へ侵入した紫外線への対策となるので
塗る日焼け止めとは大きく役割が異なるのです。
さて、紫外線に対抗するための栄養素として
近年注目されているのが「抗酸化成分」。
紫外線は、コラーゲンやエラスチンといった
肌のハリを保つ成分も破壊してしまうのですが、
そのダメージを食い止める“救世主”として期待されており、
シミやシワの原因となる活性酸素を
無害化してくれる効果があります。
植物が強い紫外線から自身を守るために
生成する植物性の抗酸化成分は、
旬な野菜や果物に多く含まれます。
トマト、ナス、かぼちゃ、ピーマンなど
色の濃い夏野菜は抗酸化作用の強いパワー食材。
ぜひ積極的に食卓へ並べましょう。
食事が偏りがちな人、忙しい人にとっては
手軽に栄養素を摂れるものとして、
ここ数年で、紫外線対策のサプリメントの
認知度も高まってきています。
ですが、その飲み方について正しく理解している人は
あまり多くはないかもしれません。
今回はそんなサプリメントとの
付き合い方についてフォーカスし、ご紹介します。
私たちの肌は日々ターンオーバーを繰り返し、
生まれ変わっています。
その新しく作られる細胞の元となるのは、
私たちが毎日口にしているもの。
食事で取り入れた栄養素は
全身をめぐって細胞の隅々へ届けられます。
肌奥の基底層で育まれた皮膚細胞は
上へと押し上げられて肌の表面に現れ、
時間の経過とともに垢となって剥がれ落ち、
また新しい皮膚細胞へと入れ替わっていきます。
このように、肌の奥で生まれた肌細胞が
手で触れられるまでにかかるサイクルは、だいたい1ヶ月ほど。
毎日新しく生まれる細胞に、
絶え間なくたっぷりと栄養を届けると、
栄養をたくさん受けた元気な細胞は
1ヶ月後に丈夫な肌として現れます。
夏にしっかり“守る力”を発揮したいなら
「紫外線」がぐっと増える
この時期からの対策が大切。
夏になって慌てて栄養を摂り始めるのでは
タイミング的には遅いのです。
また、「雨や曇りの日、室内にいる日は紫外線も少なくて安心」と
思っている人もいるかもしれません。
「日焼け止めサプリ」という通称のイメージから、
サプリメント は日差しの強い日に飲んで
日焼けを防ぐという勘違いも少なくないようです。
しかし、栄養を摂ったり摂らなかったりすると
生まれる細胞の質もまちまちに。
野菜であってもサプリメントであっても
食品であれば同様に、“どんな時”も“毎日”
栄養を届け続けることが重要なのです。
肌の若々しい透明感やハリは
日々の栄養からつくられるので、
季節や天候にかかわらず継続して摂り続けることで
肌のバリア機能を高めることができます。
今から始めるメリットは、
真夏に始めるよりもしっかりを期待できること。
毎日のUVクリームにプラスして
インナーケアのダブル対策で
日差しを楽しめる、そんな夏を迎えましょう。