季節はぐっと進み、すっかり秋本番。
急に寒くなり、
気まぐれな気候の変化に、
身体がついていかないと感じていませんか?
この時期は昼夜の寒暖差が大きいため、
体温調節がうまくいかず、調子を崩しがち。
これには「自律神経」の働きが大きく影響しています。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があり、
バランスがとても大切。
例えば、寒さを感じるとき。
顔色や手足の色が悪くなったり、
身体がブルブルと震えますが、
これは「交感神経」が優位になって血管を収縮させ、
熱を逃がさないように働くからです。
反対に暑いときには、
「副交感神経」が優位になって
血管を広げたり、発汗を促すことで、
熱を外へ逃がそうとします。
つまり「自律神経」は意思とは関係なく、
身体が冷えすぎたり、暑くなりすぎたりしないよう、
身体をコントールしているわけです。
ただ、そんな頼もしい「自律神経」にも弱点が。
実は密接な関係にある、
「女性ホルモン」の影響を受けやすいのです。
「交感神経」と「副交感神経」は
大脳の視床下部でコントロールされています。
しかし、この視床下部は、
「女性ホルモン」の分泌を促している
脳下垂体も同時にコントロールしているため、
一方のバランスが崩れると、
もう一方もバランスが崩れるなど、
相互に影響を受けやすいとされています。
加えて「女性ホルモン」は
年齢を重ねるごとに、分泌量が減少。
自分は健康だと思っていても、
疲労感や頭痛、肩こり、のぼせ、不安やイライラなど
更年期のような症状に悩まされることも少なくありません。
だからこそ「自律神経」の働きを根本から整え、
「女性ホルモン」の分泌の減少を
ゆるやかにしてあげることが、
心身の健康には必要になってきます。
では日常生活の中で
どんなことに気をつければよいのでしょうか。
まずできることといえば、食事の改善。
自律神経のバランスを整えてくれる、
3つの栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
1:GABA(ギャバ)
身体に存在する天然のアミノ酸。
交感神経の高まりを鎮めたり、
ストレスを和らげてくれる栄養素として知られ、
発芽玄米やトマトに多く含まれています。
2:テアニン
こちらは緑茶に多く含まれている
天然のアミノ酸成分です。
副交感神経を高めて心身をリラックスさせ、
疲労感やイライラ、ストレスなどを
和らげてくれる働きがあります。
3:タンパク質
脳の神経細胞や神経伝達物質の材料となり、
やる気や集中力、ストレスに対抗する力を
キープするためにも不可欠な栄養素。
肉類や豆類、魚介類に多く含まれていています。
また、食生活の改善に加えて、
起き抜けに1杯の水を飲んだり、
休日も平日と同じ時間帯に起きるなど、
生活のリズムを一定に整えることも、
自律神経の乱れを防ぐためには効果的。
それでも変化が見られないときには、
サプリの力に頼ってみるのもいいかもしれません。
寒暖差が激しく、体調が揺らぎやすい時期だからこそ、
「自立神経」と「女性ホルモン」のバランスに着目し、
心身ともに快適に過ごしましょう。