空気が冷たく乾燥している冬は、
ウイルスが最も活動しやすい季節。
ウイルスの表面を覆っている水分が
蒸発しやすくなり、
空気中を長時間浮遊することが
できるようになるからです。
加えて人は体温が1度下がると、
免疫力が30%下がると言われており
その点もウイルスにとっては好都合。
気温が低いと、鼻やのどの粘膜は
乾燥して働きが弱くなるため
粘膜の防御反応も鈍くなり、
ウイルスが容易に体内へ侵入できるようになってしまいます。
免疫力を上げるためには
身体を温めたり、しっかり休養をとることが大切。
しかしもっと効率よく
免疫力を高められる方法があります。
それは「腸内環境を整えること」。
理由はウイルスから身体を守ってくれる
「免疫細胞」の実に7割が、
「腸」に備わっているためです。
腸内環境を正常に保つ上で大切なポイントは、
以下の3つの「腸内細菌」のバランスを整えること。
■善玉菌
身体にとって有益な菌。
悪玉菌の増殖を防いだり、
腸の運動を促してお腹の調子を整えます。
■悪玉菌
身体にとって有害な菌。
脂質や動物性タンパク質を好んで増殖したり、
年齢を重ねるとともに増える菌で、
便秘や肌荒れ、アレルギーやイライラなど
身体に不調をもたらします。
■日和見菌
どちらつかずの中間の菌。
良いことも悪いこともしないですが、
優勢になった菌の味方をする性質があります。
理想とされるバランスは、
「善玉菌2、悪玉菌1、日和見菌7」。
日和見菌は、善玉菌が優勢になると
腸内で発酵活動を行いますが、
悪玉菌が優勢となれば腐敗活動を行うので、
日頃から善玉菌のエサとなる
食物繊維やオリゴ糖を積極的に摂取し、
働きを助けてあげることが大切です。
そこで役立ってくるのが発酵の力。
食物繊維やオリゴ糖を含む野菜や果物は、
発酵させることで新たな栄養素が生まれたり、
ビタミンやミネラル、ポリフェノールといった
もともと持っている栄養価がUP。
加えて発酵によって、
タンパク質など栄養素が小さく分解されているので、
元の形よりもはるかに消化・吸収がスムーズに。
同じ野菜や果物でも、
食べるのであれば発酵させてから取り入れた方が
メリットがたくさんあるのです。
中でもおすすめは、発酵ドリンク。
何十種類もの野菜や果物、穀類を発酵させたドリンクは、
その食材一つひとつが持つ栄養素を高め、
消化吸収しやすい液体にしているからこそ、
効率よく栄養素を取り入れることが可能に。
体調を整えたい時、免疫力を高めたい時、
腸内環境を整えたい時。
善玉菌を毎日応援するためにも、
良質な発酵食品を毎日欠かさない習慣を!