汗ばむ日が増え、夏の気配を感じるようになってきました。
レジャーが多くなる夏は、肌の露出が増える時期でもあります。
ムダ毛のお手入れや肌の保湿など、いつも以上に身体のケアに気を使うという方も多いでしょう。
そんな中で、ふと気が付く身体の黒ずみ。
ワキや肘などのパーツは普段からケアを行っている人は多いですが、ほかにも黒ずんでしまう場所はあります。
それは、ビキニラインやお尻、乳首などの隠れたところ。
これからの季節は、水着を着たり、温泉に入ったり、人前で素肌を見せる機会が増えるかもしれません。
黒ずみが気になるあまり、気後れして心から楽しめないということも。
そのためにも、人には見せないような場所も、できればキレイな印象でいたいものです。
「水着で見えるビキニラインの黒ずみがコンプレックス」
「乳首の色が気になって温泉に入りにくい」
このような悩みには、スキンケアと同じように、気になるところを丁寧にケアすることが大切です。
黒ずみやくすみは、メラニン色素の働きが影響して肌表面に現れます。
身体の中でもデリケートゾーンや乳首は、このメラニン色素がたくさん存在する場所です。
メラニン色素が増える代表的な理由が、摩擦やこすれなどの「刺激」。
皮膚は刺激を受けると、メラニン色素を作って刺激から肌を守ります。
摩擦やこすれを繰り返すとターンオーバーによるメラニン色素の排出が追いつきません。
すると色素が残って黒ずみとして残ることに。
たとえばデリケートゾーンやVIOなら、
・下着とのこすれ
・お手洗い時の拭き取り
・アンダーヘアの処理
・ナプキンの使用
このようなきっかけで摩擦が生まれ、刺激となります。
下着の着用や生理でムレて、雑菌が増えることでも刺激につながるでしょう。
そしてお尻は「圧」によっても黒ずみが生じます。
デスクワークなどで座っている時間が長い方などは、要注意。
クッション性の低い椅子や床など硬い場所に座ると、お尻には相当の圧がかかります。
この負担から守ろうと、椅子や床と当たるところが茶色く黒ずんでしまうのです。
「刺激」や「圧」は、日々蓄積されます。
黒ずみ解消には、医療レーザー治療などが挙げられます。
レーザーを当てて色素を破壊し、体外への排出をうながす治療です。
ただ、必要回数や費用、痛みなど気になることはたくさん。
手軽にできることから始めるには、まずはセルフケアにチャレンジするのがおすすめです。
セルフケアで大切なのは「洗い方」と「保湿」。
「洗い方」の前提として、よく洗ったからといって黒ずみが落ちるわけではありません。
黒ずみは汚れではなく、メラニン色素が過剰に増えて肌に沈着することで起こるからです。
この色素沈着を防ぐには、全身用のボディソープでデリケートゾーンまで洗うのをやめることから始めましょう。
全身用のソープは洗浄力が強く、デリケートゾーンを乾燥させ、刺激に弱い状態にしてしまうことがあります。
すると、乾燥によりかゆみを感じるとついかきたくなり、さらなる刺激に。
また、ゴシゴシと洗うのも刺激となるため、やさしく洗うことも忘れないようにしましょう。
デリケートゾーンには、専用の洗浄料を使うことがポイントです。
専用のソープで洗っても、お風呂上がりはどうしてもデリケートゾーンの潤いが足りない状態に。
乾燥を防ぐために「保湿」も心がけましょう。
肌が完全に乾く前に、デリケートゾーン専用のケアアイテムを優しくなじませることが大切です。
クリームやオイルなどさまざまなケアアイテムが市販されていますが、中でもおすすめなのは「美容液」。
美容液はクリームなどよりも分子が小さく、美容成分がしっかり配合されていることがうれしいポイントです。
浸透力の高さを武器に、デリケートゾーンや肌を守る「バリア機能」を育くんでくれるでしょう。
デリケートゾーンのケアでは、ソープと同じように専用のものを使うと効果的。
ボディ用のクリームは、腕や脚など角質が厚い皮膚に向けて作られているためです。
デリケートゾーンにとって油分が多すぎるアイテムが多いので、使い分けをおすすめします。
デリケートゾーンや乳首、お尻などの黒ずみは、人から見える部分ではありません。けれども、気になり始めると密かに悩んでコンプレックスになることも。「黒くなってしまったものは仕方がない」と思わずに、まずは洗い方の見直しなど自宅でできることから始めてみませんか。
黒ずみをケアするメリットは、見た目を改善するだけにとどまりません。
見えないところのキレイも意識することで、自分を大切にするきっかけになります。
人によっては目をむける機会が少ない繊細な部分。
ですが、ケアを続けるといつもと違う体調の変化にも気づけるでしょう。