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スギやヒノキといった木々から花粉が舞い、敏感な方にとって辛い季節となりました。
日本では、約3,000万人が花粉症との統計があるほど、花粉症に悩まされている方がたくさんいます。
ただ、花粉症で病院に「必ず行く」という人は2割程度にとどまります。
多くの方はマスクのような簡単な対策で対応しているようです。
このような対策で症状を和らげることはできるのですが、根本的な解決とは言えません。
なぜなら花粉の諸症状は、免疫や腸と密接な関わりがあるからです。
腸内環境のバランスが崩れると免疫力が過剰になります。
すると、本来体の天敵ではない花粉までも有害なものと認識。
強い反応を起こして追い出そうとします。これがアレルギーの正体です。
また、免疫力の低下により腸内で炎症が起きている場合も問題です。腸は次々に体内にやってくる食べ物を吸収するのが大変になるでしょう。
これも、腸内環境のバランスを崩す原因に。
免疫力を高めるには、炎症が起きた腸を休ませて、腸内環境を整えることが大切です。
腸内環境を整えるために、発酵食品を積極的に食べましょう。
善玉菌が増えて腸が本来の力を発揮しやすくなります。
免疫力の暴走で無害な花粉にまで敏感に反応するトラブルを防げるかもしれません。
代表的な発酵食品には、次のようなものがあります。
・味噌
・納豆
・キムチ
・漬物
・酢
・ヨーグルト
自炊する時間を十分に取れない慌ただしい日には、発酵ドリンクなどで気軽に栄養補給することも1つの手です。
発酵ドリンクは、野菜や果物などを酵母や酵素の働きで熟成させたもの。
栄養をしっかり摂りながら効率よく腸内環境を改善できます。
さらに、発酵ドリンクを用いてのファスティングもおすすめ。
ファスティングとは、固形物の摂取を断つ「断食」のこと。
「発酵の力で腸内環境を整えること」に加えて「腸を休ませること」も叶えられます。
固形物を食べないことで消化・吸収に費やす力が最小限に。
腸を回復させるうれしい効果につながるでしょう。
すると乱れていた免疫機能も向上し、花粉への過剰な反応が収まる結果を期待できます。
ファスティング未経験の方には、断食は難しそうに感じるかもしれません。
その場合には、「週末ファスティング」にトライしてみましょう。
短期間なので、初めての挑戦でも無理なく取り組めます。
具体的な週末ファスティングは、金曜の夜から準備が始まります。
準備はとても簡単。食事内容に意識して、20:00までに食べ終わること。これだけです。
たとえば次のような食べ物・飲み物は、意識的に減らすようにしましょう。
・動物性脂質のもの（乳製品・肉・卵）
・脂っこいもの（揚げ物など）
・お菓子（菓子パンも）
・カフェイン
・アルコール
・加工食品（ハムやウインナーなど）
断食をする土曜日は、固形物を食べず水分や発酵ドリンクだけで過ごします。
発酵ドリンクは糖質を含むため、一気飲みすると血糖値が急に高まることに要注意です。
水で希釈した発酵ドリンクを少しずつ飲めば血糖値が安定し、空腹感を感じることなく過ごすことができます。
喉が乾くときには、水や、次のようなノンカフェインのドリンクを飲みましょう。
・ルイボスティー
・ローズヒップティー
・カモミールティー
・ミントティー
・麦茶
・コーン茶
・ノンカフェインコーヒー
続いて日曜日は「復食期」として、普段の食事に戻す準備をします。
固形物を丸一日控えていた胃腸はとてもデリケートな状態。
今までの食事にいきなり戻すことは避け、少しずつ本来の調子を取り戻すことが大切です。
朝・昼・晩と順を追って、段々といつもの食事へと近づけましょう。
・朝食：重湯
・昼食：五分粥
・夕食：十分粥と味噌汁
なお、お粥では足りない栄養もあります。
食事のたびに、発酵ドリンクなどで糖質や栄養を適度に補給しましょう。
復食期の日曜日を終えても体が驚かないよう、月曜日の朝までは胃腸にやさしいお粥を食べておきましょう。
調子が良ければ月曜日の昼食からいつもの食事に戻して、週末ファスティングのスケジュールは終了です。
重たい食事に不安がある方は、動物性タンパク質は控えてあっさりとした献立がおすすめです。
これまで薬やサプリメントなど、色々な花粉対策を試してきた方も多いかもしれません。
症状が軽減せず悩んだ経験があるならば、今年は腸内環境の改善にもぜひ取り組んでみてください。
発酵ドリンクやファスティングで腸の調子を整えることで、過剰となった免疫が落ち着き「今年はいつもよりくしゃみが少ないかも」といったうれしい変化や体調の良さを感じられるかもしれません。
気軽に挑戦できる週末ファスティングによる腸活、試してみませんか？
