2023年、SIMPLISSEは新たに、更年期世代をサポートする取り組みを始めます。
昨年12月には、SIMPLISSE代表 山本未奈子が、抗加齢医学専門の青木晃医師をゲストにお迎えし、トークセッションを行いました。
後編では、更年期の気になる乾き、そしてまさに更年期世代でもある代表山本の想いについて触れてまいります。
年齢を重ねることを受け入れながらよく生きる “Well Aging”
山本:色々と経験している更年期症状の中でも、私は乾燥とニオイが特に気になりました。
青木:いわゆるドライシンドロームですね。実は女性ホルモンに起因するわけではなく、老化現象として目・鼻・口・膣などの粘液の分泌が衰えていきます。乾いて臭いかもしれないと強迫神経症のようになってさらに乾いたり、メンタル面の影響もあります。皮膚の乾燥も加齢によるものです。
山本:ドライシンドロームも更年期世代に起きやすい症状なんですね。根本から改善できる方法はありますか?
青木:粘液の分泌には水が必要だから、まずはきちんと水分を摂る。そして栄養が重要です。分子整合栄養医学には、足りない栄養素をしっかり摂って機能低下や機能障害を治していく考え方があります。デイリーケアとして栄養素を補充するのにサプリメントも役立ちますよ。
山本:自分の調子を土台から整えることが大切ですね。
青木:そうです。年齢にあらがわない自律神経に優しい生活は、更年期症状を軽くしてくれます。
山本:まさに年齢を重ねることを受け入れながらよく生きる“Well Aging”!日によって波があることを理解して、辛い時は薬に頼ったり休んだりしながら上手に波に乗って生きていくと、人生が快適になるんじゃないかと思います。
青木:受け入れて整え、快適に生きる。素敵な考え方ですね。
山本:ありがとうございます。これから、SIMPLISSEは更年期世代に向けたソリューションを展開していき、また私自身も実体験をもとに皆さまに役立てる情報を発信していきたいと思っています。
最後に私が思っていることを補足させてください。
私は今、更年期を過ごしています。「ゆらぎ世代」と言われることもある更年期世代ですが、実際に経験してみると、“ゆらぎ”だなんてとんでもない。心身の調子が上がったと思ったら次の日には急に下がったりと、まるでジェットコースターのような毎日です。
耐えなくちゃ、抵抗しなくちゃ、そう感じていた当初は苦しかったですが、更年期を理解し、変化を受け入れながらコントロールできるようになると、ふっと心も体も軽くなり、生きやすくなってきたように感じています。
女性にとって更年期は、転換期だと思います。人生100年時代といわれる現代ではちょうど折り返し地点です。心身の変化に何かを諦めるのではなく、さらに豊かな人生を謳歌するために、自分を優しくいたわりながら、新たなライフステージを一緒に楽しみましょう。
NY州認定ビューティーセラピスト/英国ITEC国際ビューティースペシャリスト
山本 未奈子 Minako Yamamoto
NYの美容学校 L’atelier Esthetiqueを卒業後、同校で教鞭を執る。拠点を日本に移し、2009年にMNC New York Inc.を設立。「(まずは)日本で一番女性を幸せにする」をミッションに掲げ、女性の活躍をサポートするため、ウェルネスブランド「SIMPLISSE/シンプリス」のほか、フェムテック事業やファッションブランドを展開する。また美容記事の監修や講演など美容の専門家としても多方面で活躍中。著書多数。
医療法人社団友志会 医療法人社団晃和会 理事長/元順天堂大学大学院 加齢制御医学講座准教授
青木 晃 Dr.Akira Aoki
防衛医大卒業後、防衛庁、恵比寿アンチエイジングクリニック院長、順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座准教授を経て現職。著書に『いい睡眠があなたを10歳若くする』(青春出版社)、『一生若くいられる「都市型原人」という生き方』(マキノ出版)他がある。