目、鼻、口、耳、膣、肛門をはじめ、
私たちの身体にはたくさんの「粘膜」が存在します。
健康な粘膜は潤いと弾力に富んでいて、
体内に細菌やウィルスが侵入しないよう、
砦となりガードしてくれます。
しかし粘膜の潤いの素となる「粘液」は、
加齢やストレス、疲労、食生活の乱れなどで
簡単に減ってしまうことはご存知ですか?
・コンタクトレンズが入れにくい
・疲労が溜まると口内炎ができる
・ストレスで胃が荒れやすい
・寝不足の翌日は口が臭う
・最近、腟の乾きが気になる
身に覚えがあるという方は要注意。
これらは粘液の分泌量が低下していることを
知らせてくれるサインです。
ちなみに粘膜は肌と全身でつながっているので、
粘膜だけが乾いている、ということはありません。
肌にハリがなく、くすんでいるような…
そんな感覚があったら黄色信号。
肌に元気がないということは、
表と裏で一繋ぎになっている粘膜だって、
当然お疲れ気味なのです。
まず、今からすぐにできることは、
一日中、常に水を飲むこと。
粘液にも肌にとっても、水は欠かせません。
1時間何も飲んでいなかった…ということのないように、
毎時間100ml程度を目安に、意識して摂取しましょう。
次に、栄養面からもしっかりバックアップを。
皮膚と粘膜を丈夫にしてくれる栄養素は、
「ビタミンA」と「オメガ3」。
ビタミンAは肉やレバー、乳製品、緑黄色野菜に、
オメガ3は、魚や亜麻仁油に含まれているので、
積極的に摂取すると良いでしょう。
そして粘膜や肌を生成するには「タンパク質」も必要。
肉・魚・乳製品などに含まれる動物性タンパク質や、
豆類をはじめとする植物性タンパク質を摂るのも効果的です。
たっぷりと分泌された粘液は、
粘膜を乾燥や刺激から守るのはもちろん、
自浄作用を持っているので菌の侵入を防ぎ、
イヤなニオイの発生を抑えてくれます。
■粘膜が潤う正のスパイラル
粘液がたっぷり分泌される
→粘膜が潤う
→自浄作用が働く
→菌や刺激に強く快適
■粘膜の乾く負のスパイラル
粘液が不足する
→粘膜が乾く
→自浄作用が低下する
→菌が繁殖する
→ニオイ・刺激発生
粘膜の乾きは不快感だけでなく、
臭いのコンプレックスに発展する可能性があるので、
先手先手のケアをすることが大事。
具体的に気になる症状がある人は、
サプリメントで栄養強化するのもおすすめです。
不快な乾きやニオイに慣れてしまい、
肌や粘膜からのSOSを見過ごさないよう
毎日のスキンケアとセットでインナーケアも行い、
自ら潤う身体を手に入れましょう。